#4-2 カウンセリング実践 心の言葉に想いを込める
弊ブログを訪れてくださりありがとうございます。
本日も、面談記録をいたします。
#4-2 Mさん(前回記録→☆)
前回の面談の中で
□国語が苦手と言った娘の言葉に
□不安と焦りを感じ
□国語を楽しいと思える環境を作ってあげられていない
という3つのコラムができました。
ホームワークとして、娘さんについてストレスを感じる場面を記入してきていただきました。
娘さんのそろばんの検定試験での出来事です。
試験が始まった時問題を解くスピードが練習の時よりも遅く、自宅で自己採点したら合格点に達していなかったとのことです。
□娘の試験が自己採点で不合格だった出来事
□怒りの気持ちになり
□1週間の努力が水の泡と考えた
試験のために1週間、朝夕と毎日お母様と練習してきたそうです。お母様としても、合格してほしいという気持ちが強かったことが理解できます。「プレッシャーへの弱さが出てしまった」・「結果が大切」という自動思考が出ていました。
コラム法を進め反証を挙げていくと、
□1週間文句も言わずに練習してきた
□不合格だったが、実力は級のレベルまでは到達している
という事実に気づくことができました。
そして、
□子供の実力を信じてあげようと考え
□怒りの気持ちは半分になり
□前向きな気持ち
と、新たなバランス思考とポジティブな感情が生まれました。
バランス思考とポジティブは感情が生まれることによって、どうしていきたいか、どうなりたいかという希望が見えてきます。
Mさんは、娘さんに言葉で気持ちを伝えること・娘さんの気持ちを聞くこと・ストレスを溜めないことを目標としました。
*寝る前に薬を塗る時、「頑張っているね」・「ありがとう」・「大好き」・「助かるよ」と言葉で伝える
*自転車で移動する時、娘さんの学校の様子を聞く
*時間管理について娘さんに任せる
という3つの計画を立てました。それぞれに、タイミングの計画、予測される弊害、弊害を乗り越える方略も細かく検討しました。
初回の面談では、娘さんに「国語が苦手と言いすぎた」とおっしゃっていたMさんが、娘さんに「頑張っているね」・「大好き」という言葉をかけようと計画できたことは大きな変化だと感じます。
認知行動療法では、現実に沿ったバランス良い考え方も行動計画も、全てクライアントの口から導き出された事柄です。カウンセラーは、その言葉を一字一句忠実とらえます。クライアント自ら考え、自ら計画したことなので、主体的に取り組むことができます。
「頑張っているね」・「ありがとう」・「大好き」・「助かるよ」
これらの言葉はMさんご本人から、娘さんに伝えたいこととして挙げた言葉です。きっと、思いを込めて娘さんに伝えて行かれると思います。
〜本日の学び〜
自分が導いた心の言葉に従う
最後までお読みくださりありがとうございました。
このご縁に感謝いたします。
認知行動療法メンタルトレーナー
いくえ