#7-2 カウンセリング実践 不安を視覚化してみよう
弊ブログを訪れてくださりありがとうございます。
面談記録をいたします。
#7-2 Hさん(前回記録はこちら→☆)
ホームワークとして、仕事と家庭の両立についてストレスを感じた場面のコラム法を行っていただきました。
残業中に娘さんから電話がきた場面を切り取りました。
□「お腹減った」という娘さんの言葉に
□不安と心配な気持ちになり
□子供に負担がかかり我慢させてしまうと考えました。
前回と同じような場面に同じような感情と考えが浮かんでいます。
そこから根拠と反証を上げていきます。
転職し、職場が遠くなったり残業が多くなることで、ご家族に食事の準備を十分にしてあげられなくなることを心配していたHさん。
どのくらい準備することができなくなるのかを検証するために、曜日ごとのお子さんの帰宅時間を視覚化しました。
月 姉 19:00 弟 21:20
火 姉 21:20 弟 19:15
水 姉弟 21:30
木 姉 22:00 弟 18:30
金 姉弟 19:00
下線の部分が、食事の準備が間に合わないと予測されるところです。
このように書き出すと、娘さんは週2日、息子さんは週3日、ご帰宅された時に夕食の準備が間に合わないことありますが、週末を含めたそれ以外の日はHさんができたての夕食を用意できるということが分かります。
「転職したら夕飯の支度ができなくなる」と考えておられたHさんですが、ご自身で書いたこの表をご覧になり、「子供二人のうち、どちらかは待たせなくて済む」・「二人とも待たせない日もある」と肯定的に捉えることができました。
□はじめは無理と思っても慣れればなんとかなる 確信度90
□そこまで深刻に不安にならなくていい 確信度80
□信頼の気持ち 感情強度70
というバランス良い思考とポジティブな感情を生み出すことができました。
そして、これらを踏まえて、実際に問題を解決するためのプランを一緒に考えていきました。
「仕事と家事を両立した生活を送る」という目標のためにHさんが作ったアクションプランは、
*週間計画を立てる
*子供達に転職後の夕食について話す
*夫に家事分担について話す
の3つでした。
前回の面談記録の最後に、
『Hさんが心配している「転職したらやってあげられなくなる」という未来の想定を、「転職してもやってあげられている」という現実に変換するために、何ができるのかを検証していきます。』と宣言しました。
Hさんは理想の現実に近づくために、「計画を立てること」・「ご家族と話す場を設ける」という方法を選択されました。
次回は、このプランを実践した上での面談となります。視覚的にスケジュールを確認したことで、「具体的に何曜日はどのようにしようか」という風に、ご家族と話し合うべきことも明確になったのではないかと思います。不安を信頼に変え、新しい生活もそのうち慣れるという柔軟な思考で取り組むプランですので、良い方向に向かってくれると期待しています。
~本日の学び~
不安を視覚化すると取り組む課題が明確になる
最後までお読みくださりありがとうございました。
このご縁に感謝いたします
認知行動メンタルトレーナー
いくえ