茶道で気づく自分を守るための五感+α
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生活の中でストレスを感じたり困難な状態が起きた時、人は様々な方法でそれを乗り越えようと取り組みます。しかし、時にはうまくいかないこともありますし、時間がかかることもあります。
どうしても辛くなる時、問題がすぐに解決できなさそうな時は、「自分を守る」ことも必要です。一時的に問題から離れ、心の充電をするということです。
自分を守る方法は色々あります。お友達とおしゃべりする、音楽を聴く、読書する、散歩に出る、体を動かす、エステに行く、美味しいものを食べる・・・。気持ちを紛らわせたり、自分を癒したり、その場を切り抜けたりするために人それぞれの方法があると思います。
自分の心を安らかにするための方法として、「五感に働きかける」というものがあります。
自分を安らかします
1.視覚・・・花をみる
2.聴覚・・・音楽を聴く、ラジオを聴く、ハミングする、電話する
3.嗅覚・・・花、香水、新鮮な空気などを嗅ぐ
4.味覚・・・特別なお茶を飲む、キャンディを舐める
5.触覚・・・人と手を握り合う、マッサージをする
厚生労働科学研究費補助金こころの健康科学研究事業 「精神療法の実施方法と有効性に関する研究」より
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視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚。
茶道にはこの五感全てを感じる場面があります。
色鮮やかな和菓子や掛け軸・花は視覚に。
お点前の時の、袱紗を捌く’パンッ’という音や茶筅と茶器があたる’コツン’という音は聴覚に。
茶室を清めると言われる練香や香木は嗅覚に。
言わずもがな、心を込めて振舞われたお抹茶やお菓子は味覚に。
茶器に触れる感触や茶筅を振る感覚は触覚に。
五感を心地よくさせるエッセンスが茶道にはあるように思います。
先日のテーブル茶道教室でいただいたお菓子です↓
春を思わせる3色の彩りがとても可愛らしいです。
「この黄色いお菓子は何をイメージしているかわかりますか?ひび割れて少し緑が見えていますね。」
と先生からのクイズがありました。
みなさん、お分かりでしょうか?
正解は、
「菜の花」です。
言われてみれば、黄色と緑のコントラストは菜の花のイメージですね。
なるほど!と納得しました。
先生は、こうおっしゃいました。
「お茶の世界では、いかにもというものより、こうしたさりげないものが好まれます。こうして、想像力を膨らませるのは楽しいですね。」
五感を心地よく刺激し、感じ取ったものにイマジネーションを働かせていくのは、とてもワクワクすることだなと思いました。ただ五感を使うだけよりも何倍も楽しみの幅が拡がると思います。
例えば、鳥の鳴き声を聞き「どんな話をしているのだろう」と想像してみたり、美しい絵を見て「どんなストーリーがあるのだろう」と想像してみたり。
うまく物事が運ばない時、問題に向き合うことでさらに心に負荷がかかり、気持ちにも行動にもパワーが発揮できなくなってしまう可能性もあります。そのような時には五感を活用し、そこから自由に想像を膨らませてみると、穏やかな気持ちになり心が休まるのではないでしょうか。
〜本日の学び〜
辛い時は五感とイマジネーションで自分を守る
↑お友達に頂いたひな祭り懐紙でお茶会に参加しました♪
最後までお読みくださりありがとうございました。
このご縁に感謝いたします。
認知行動療法メンタルトレーナー
いくえ