#6-2 カウンセリング実践 見逃しているヒントを探そう
弊ブログに訪れてくださりありがとうございます。
#6Mさん 第2回の面談記録です。
前回、ご主人について
・私のやりたいことに反対する
・私の決めたことが気に入らない
・私に張り合っている
という認知がわかりました。
今回は、ホームワークを元に根拠と反証を挙げてコラム完成を目指します。
御親戚の法事に出かける日、9時半出発の約束をしていたがご主人の支度が進まず9時50分出発になった。法事の集合時間は10時半・法事開始が11時の中、10時40分に到着した。という出来事についてコラム法を行いました。
□出発の時間が20分遅くなった出来事に
□怒りの感情になり
□私が決めた時間で動くのが癪なんだと考えた
となりました。
「私が決めた時間で動くのが癪なんだ」という考えに対し、根拠と反証を探っていきます。
根拠として、ご主人は食事のレストランを選ぶ時、Mさんの希望と違うものを選ぼうとする。
反証として、最終的にはMさんの希望通りのレストランに行く。最後までご主人の意見を押し通すことはない。
という2つの事実が上がりました。
同じ、’レストランを選ぶ’という一つの状況について、前回までは「私の希望と違う方を選ぼうとする」という事実(自分の考えを支持する事実)しか上がりませんでしたが、反証(自分の考えを疑う事実)を考えていくことで「最終的にはMさんの希望通りのレストランに行く」という事実が見えてきました。
反証を見つけるための手がかりには色々なものがありますが、その一つに
「視野を広げると見えてくる、見逃している良い点はないか?」・「考えとは矛盾するが、気づかないようにしていた良い点はないか?」という問いかけがあります。
Mさんも、今まで見逃していた「最後までご主人の意見を押し通すことはない」という事実に目を向けることにより、下記の新たな考えと感情が浮かんできました。
□男性はそういうところがあるものだ・戦うのはやめようと考え
□受容の気持ち
前回の面談では「夫は私に張り合っている」と考えていたMさんが、「戦うのはやめよう」と、ストレスの少ない考えになりました。
見逃していた事実を意識するだけで、ご主人に対して180度真逆のスタンスに変化しました。このように捉える部分が変わるだけで認知は変わっていきます。これも、Mさんが柔軟な広い視野で現実を見た結果です。
Mさんがこれからも穏やかな心でご主人と接していくことを願っています。
~本日の学び~
ヒントは、見逃しているところにある
最後までお読みくださりありがとうございました。
このご縁に感謝いたします。
認知行動療法メンタルトレーナー
いくえ