こころステップダイアリー

認知行動療法・ヒプノセラピーでこころのお手入れを♪

ヒプノセラピスト講座2(GIFT療法体験)

 弊ブログを訪れてくださりありがとうございます。

 

ヒプノセラピスト講座第2回の記録です。

今回は、催眠誘導法の一つ、速攻誘導を学びました。これが難しい!被験者に顕在意識で考える間を与えず声の強弱とリズムで、あっという間に催眠状態を作らなくてはうまく催眠に誘導することができません。こればかりは練習あるのみです。

 

そして、私が一番楽しみにしていたGIFT(ゴールイメージフォーカシングテクニック)の練習を行いました。’ギフト’というネーミングもワクワクしますが、これはすごくポジティブなセラピーなのです。名前の通り、ゴールを明確にイメージし、目標を達成した自分を強く意識に刻むというものです。紆余曲折の部分はさておき、すでに「目標を達成した自分」をイメージするので、とても夢があります。

 

講座の中ではセラピスト役、クライアント役、どちらも経験します。私がクライアント役をした時の内容について書かせていただきます。

 

私が選んだゴールイメージは、「受験生向けメンタルトレーナーとして活躍している」自分です。講演会を開いているイメージだけを準備し、そこから先のストーリーは潜在意識の向くままに…。セラピーが始まりました。

 

1.講演会がさあ今から始まる、という場面からスタートしました。受験生親子が座席に座って待ってくれています。ベージュのスーツを着て、ちょっと緊張している私。

2.講演会が終わり、場所はロビーです。お客様たちがぞろぞろ退出しています。私はお客様とご挨拶をしたり質問に対応していました。横では本を販売しているようです。(今のところ本の出版にはあまり関心がないのですが....)

3.楽屋に移りました。長女と友人が会いに来てくれました。「〇〇ちゃんからメールが来て、講演がんばってとママに言っておいてねって言ってたよ!」と長女。「すごくいい講演だったよ。」と目を潤ませながら喜んでくれる友人。私は二人の言葉に感謝しながら、無事講演が終わったことにほっとしている様子でした。

4.自宅に帰りました。(現在の家ではありませんでした。)私がソファーに座ると、息子と末っ子が寄ってきて、「おかえりー」「お留守番ありがとう」と言葉を交わし、末っ子が今日の出来事をおしゃべりし始める場面でした。私は、うんうんと聞きながらも「あー疲れたーー。」と思っていました。

5.長女も帰宅し、子供たちと食卓を囲んでいます。夕食の献立はお鍋です。

 

と、ここまでがカウンセラーとして初講演の記念すべき1日!なのですが…

特に大きな出来事はなく、いたって日常的。劇的なことはあまりなく、淡々と過ぎて行きましたね。

 

そこで、セラピストの先生が、「今日ではなく、どこか別の日でも構いません。見ておきたい日や場所はありますか?」と聞いてくださいました。

私は、「自分のカンセリングルームが見たいです。」と答えました。(催眠中はなんでもワガママ言っていいのです!そもそも、ワガママな理想を見に行っているのですから。)

 

6.マイセラピールーム♫初めて見ました!(当然ですが)

 受付には若い女性が座っていました。スタッフ雇えるほどになってるんだ、とちょっと感動。

 白基調の部屋に、観葉植物。デスクとソファー、リクライニングソファー。大きな窓と、壁には美しい海の絵。’素敵ーーー!’と現在の私は催眠状態の中でテンション上がっていました。

 セラピールームに入った私は、アイボリーのスーツに同系色のパンプス、髪はスッキリしたアップスタイルでキリッとしたかっこいい感じです。

 しばらくすると、今日初めて面談に来たクライアント親子が入ってきて、カウンセリングが始まりました。私の雰囲気がガラッと変わり、とても柔らかい受容的な安心感のある空気感に変わりました。その時私は、「この親子に興味を持って接しよう。話を引き出していこう。解決方は本人たちが持っている。」という心持ちで面談を始めました。

7.「他にここで見たいことや確認したいことはありますか?」と先生に聞かれた私は、「パソコンの中のスケジュールが見たいです」と返答。だって、とっても気になりますよね。順調に予約入ってるのかぁ〜と。

 パソコンのスケジュール表にはカウンセリングとヒプノセラピーの予約がぎっちり!現実的にこんなにこなせるのかしら?といううれしい悲鳴状態。(理想はなんでもアリなのです。)

 

ここまでが催眠状態で見た、潜在意識が送ってくれた理想の私の姿です。

 

 そして、今現在の私は理想を手に入れた私に会いに行きました。催眠状態で見ているイメージ中に、いまの自分自身が入っていくのです。(言葉で書くと伝わりにくいですね。体験していただければお分かりいただけると思うのですが。)

 未来の私は、「受験合格を目指すだけでなく親子関係がよくなりました、とクライアントさんに言われることが何よりもうれしい。そういう声を聞いた時に、やってきてよかったと思える。」と話していました。

 

 GIFTで私が潜在意識から受け取ったメッセージ。それは、例えば、講演会やランチ会、パーティなどのキラキラした「ザ・女性起業家!」という姿は全く求めていないということ。日々のカウンセリングやメンタルトレーニングのセッションで、クライアントに喜んでもらえることに感動や感謝、やりがいを感じるということでした。講演会は、決して成功の象徴ではなく、コツコツと積み重ねた経験の延長にあるごく自然なものだと捉えていることも分かりました。

 自分の目指すカウンセリングのあり方、カウンセリングを行うときの心構えを実感することができました。そして、実際にカウンセラーとなった自分の服装や表情も見ることができ、はっきりとイメージが湧きました。マイカウンセリングルームもとっても素敵な空間で、いまだに思い出すとニヤニヤ嬉しくなってしまいます。

 GIFTは、このように理想を叶えた自分をまるで現実のように体感することができるのです。今の自分も、必ずこうなれる!という希望を持てますし、向かうべき方向もとても鮮明になります。周囲から強制されたものではなく、自らの内側から沸き起こるやる気や勇気を感じることができ、モチベーションが高まるセラピーです。

 

一方、顕在意識では考えていないような意外なことも起こります。例えば、私はもっと講演会の後に感動的な感慨深い気持ちになると思っていましたが、催眠状態の中ではその場面であまり心が動きませんでした。本の出版も想定外でした。顕在意識では、「本の出版なんて私には無理」というストッパーがかかってしまい、それを目指そうとすらしていないのかもしれません。そんな謙遜や常識的判断なんて飛び越えて、ひたすら純粋な理想や夢の部分を見せてくれるのが潜在意識の面白いところであり、このセラピーの醍醐味とも言えます。

  

 セラピーの良さを知ることもセラピストには必要だよと先生が仰っていましたが、今回セラピーを受けて夢や理想、目標を持ってそこに向かって行きたい人にはすごくオススメしたいと心から思いました。

たくさんの人に体験していただけるよう、ヒプノセラピーの技術を磨いて行きたいです。

 

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

このご縁に感謝いたします。

 

認知行動療法メンタルトレーナー

いくえ