こころステップダイアリー

認知行動療法・ヒプノセラピーでこころのお手入れを♪

茶道の心が教えてくれた。信じると心が温まるたった一つのこと

弊ブログに訪れてくださりありがとうございます。

 

2年前から、テーブル茶道教室に通っています。

きっかけは大したものではなく。当時和菓子作りを教わった興味から派生して『抹茶を点てられたらいいかも!』と思いたったことが始まりでした。

 

私が通っているのは、いわゆる『茶道』というものとは異なります。畳に炉に床の間に、所作に作法にお点前に・・・と言う敷居の高いものではありません。自宅でも気軽にカジュアルに茶道を楽しめるようにと先生がアレンジされたテーブル茶道のお教室です。

 

志高く始めたわけでもないけれど、私はこのお教室に通う時間がとても好きです。毎回色々な生徒さんと楽しくおしゃべりしながらも、お茶を点てるときは手元に集中する緊張感。先生のお人柄はもちろん、先生のお言葉から学ぶことが多く、いつも心が洗われる思いがします。

 

今回は初釜ということで、濃茶のレッスンでした。濃茶の前には主菓子をいただきます。縁高と呼ばれる重箱のような菓子器に主菓子が入れられます。一番下段には正客用の主菓子を入れるので、主菓子が1つ入っていることになります。

しかし実際のお茶席では、運ばれてきた時、段を置き間違えて本来正客用1つしか入っていないはずの再下段に複数のお菓子が入っていることも有り得ます。

そんな時の対処法について、先生はこんな風に仰っていました。

 

『何事もなかったように一つお菓子を取って、次客に回しましょう。』

 

水屋では裏方さんがお茶会のために一生懸命準備してくださっています。誰もお茶会を台無しにしようとは思っていません。誰もが良いお茶席にしようと思っています。そんな中でも人間ですから間違えることもある。そのミスを見つけた時、表情に出したり指摘するのではなく、自分の中に含み、『何事もなかった』ように立ち振る舞う。それによりお茶会は滞りなく進み、一同が良い時間を過ごすことができます。もちろん、自分自身も穏やかな気持ちでいることができます。

 

作法と異なる方法で振る舞われたお菓子に、

①『こんなミスをするなんて、客として軽んじられている。』

と考えるか、

②『段を置き間違えるほど水屋では忙しい思いをして準備してくれたのだろう。』

と考えるかで、そのお茶会の印象は全く異なるものになります。

①と考えれば不快な感情が生まれますし、②と考えれば心が温まります。

①は自分目線、②は相手目線であることが分かると思います。これは、認知行動療法の考え方と一致します。同じ出来事に対し、どこからの目線で見るかによって、捉え方は変わってきます。

 

この時、『誰もがよくしたいと思っている。』というこの大前提を心に留めることが大切だと思います。思いが同じであると信じれば、相手の目線になることは容易ですし、相手が見ている景色を想像することもできると思います。

 

 

『誰もがよくしたいと思っている。』

世の中を、職場を、家庭を、人生を、この瞬間を、誰もがみな、良くしたい。

そんな思いを抱いた時に、今より少し許容できる相手や受け入れられる出来事はありますか?心が軽くなるきっかけになるかもしれません。

 

 

〜本日の学び〜

『誰もがよくしたいと思っている』と信じると、心が温まる。

 

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↑縁高と主菓子 

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

このご縁に感謝いたします。

 

 

認知行動療法メンタルトレーナー

いくえ

 

#4 カウンセリング実践 精度の高い思考で本当の願いを見つける

弊ブログを訪れてくださりありがとうございます。

 

今日は面談記録をさせていただきます。

#4 Mさん 30代 女性 看護師

 

私学小学校に通う娘さんについてのお話でした。国語力に不安があり、これから学力向上を目指す中で足を引っ張ることになるのではないかというご相談でした。大切に娘さんをお育てになっている、愛情深いお母さまだとお見受けしました。娘さんの幸せを心から望んでいることがお言葉の端々から伝わってきました。

 

結論から申し上げます。

お母様が娘さんの国語力を上げることはできません。娘さんに国語力をつけられるのは、娘さんだけなのです。娘さん本人が必要性を感じ国語力を向上させたいという気持ちになり、それに向けて行動しようと考えない限り、本当の意味で国語力が上がることはありません。

 

なぜなら、

『他人を変えることはできない』

からです。(過去記事)

 

じゃあ、この面談は無意味??

では、ないと思います。

 

面談を進める中で、

『娘は国語に苦手意識があります。私が娘に対して国語が苦手だということを言い過ぎたせいかもしれない。私がよくなかった。』

と、素直なお気持ちを話してくださいました。

子供にとって親は信頼の置けるとても大きな存在です。親からのメッセージは、子供が自己像を作る上で影響力を持つものです。愛する我が子にネガティブなメッセージは伝えたくないと、どんな親でも思っているはずです。でも、目の前にいるとどうしても望んでいないところが目につき、それを言葉にしてしまうものです。

親からの影響力で子供の自己像が育っていくのであれば、裏を返せば、親のメッセージ次第で子供の自己像をより良い方向に導くことができるということです。願っていないことを言葉にするのではなく願っていることを伝えることは、きっと親にとっても心地よいことです。

 

認知行動療法では、思考の確信度を0-100%の数字で表す工程があります。自分の考えをどのくらい信用できるかを測るものです。

ストレスを減らすために今考えていることをただポジティブに捉えればいいというわけではありません。それは一時的にはできるかもしれませんが、心から信じられていないので継続することはできません。

客観的な情報や現実にある事実を集めてあらゆる角度から物事を考えることで、精度の高い思考が作られ、それが新しい認知となります。認知行動療法で作る思考は、誰かに教えられたものでも強制されたものでもありません。確信度の高い思考は、自分自身が作り出した自分自身の考えなのです。確かに自分が考えだしたことは、揺らがずに保持することができます。

 

娘さんに伝えたいことはなんだろう。

娘さんにできることはなんだろう。

娘さんにとってどんな存在でありたいだろう。

 

答えはMさんの中にあります。Mさんと一緒にその答えを見つけていきたいと思います。

娘さんが国語に興味を持って楽しく学習するための糸口は、きっとその先あると思います。

 

〜本日の学び〜

精度の高いバランス思考は、確信できる。

その思考を自分で作り出すことに意味がある。

 

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

このご縁に感謝いたします。

 

認知行動療法メンタルトレーナー

いくえ

 

認知行動療法勉強会を行いました

弊ブログに訪れてくださりありがとうございます。

 

私がカウンセリングを学んだカウンセラースクールのメンバーと、認知行動療法のお勉強会を開きました。

初めてお会いするメンバーも同じように心理やメンタルヘルスに興味を持つ方々なので、とても盛り上がり充実した時間を過ごさせていただきました。

授業で繰り返し学んだことを仲間と共に振り返ることで学習意欲が高まりました。みなさんとっても真剣で向上心のあふれ、そして聡明!私が数回の実践の中で感じたことを相談させていただきアドバイスをもらったり、みなさんの事業のビジョンを伺ったり、大変刺激を受けました。

 

お昼に集まり、気づけば日が暮れ始める頃。。。あっという間に5時間以上経っておりました。それでもまだ足りず、次回のお勉強会の日程を決めてから解散となりました。学び多い時間を共有してくださったお仲間に感謝の気持ちです。このようなつながりを持てることは本当に有り難いことだと思います。

 

やればやるほど、やるべきことが増えていく。

学べば学ぶほど、学びたいことが増えていく。

一筋縄ではいかない人間の心ゆえに、謙虚にひたむきに取り組んでいきたいと心新たにした1日でした。

 

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@オーバカナル高輪

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

このご縁に感謝いたします。

 

認知行動療法メンタルトレーナー

いくえ

 

 

 

#3 カウンセリング実践 自分の思考を検証する方法

弊ブログを訪れてくださりありがとうございます。

 

面談練習の記録です。

#3 Tさん 30代 女性 主婦

小学4年生の息子さんの進学についてのお悩みでした。

算数が得意な息子さんで、息子さんに合いそうな中学校の情報を受験雑誌で見つけたそうです。中学受験はしないことを1年ほど前に家族で決めたのですが、本当にこの決断で良いのかまだ迷う気持ちもあるとのことでした。

トライさせたい気持ちもある一方、周りの受験を目指すお友達が遅くまで勉強していることや通塾に忙しい大変さを見ていると、息子さんにこんなに頑張らせて大丈夫だろうかと思うところもあるそうです。

その理由として、息子さんの体力が不安であることを挙げていらっしゃいました。『寝不足になるとすぐに風邪をひき、鼻水を出す。自分で体調管理ができないので、厳しい受験生活を乗り切れるかだろうか』とおっしゃっていました。

 

『すぐ風邪をひく』

この言葉を聞いて、どのくらいの頻度で風邪をひくことを想像しましたか?

そこで、質問してみました。

私『最後に息子さんが風邪をひいたのはいつですか?』

Tさん『10月頃です。』

私『その前に風邪をひいたのはいつでしたか?』

Tさん『1学期に1日学校を休みました。』

私『どのような風邪でしたか?』

Tさん『熱が出るほどの風邪ではなかったですが、鼻水を出していました。』

 

息子さんは、1学期中に1日と10月に1日風邪で学校を休まれたそうです。

この情報は人によって捉え方が変わってきます。

『すぐ風邪をひく』

『1年に2日も休むのは体が弱い子かもしれない』

『小学生が半年に1回程度風邪をひくのはめずらしいことではない』

『熱がなく鼻水だけならいつもよりティッシュを多めにもたせて登校させる』

などなど、人それぞれ色々な解釈ができると思います。

これが認知の違いとなり、そこから生まれる感情や行動が変わってきます。

 

認知行動療法ではこのように事柄を具体的な数字にしたり、会話を明確な言葉として再現する作業があります。そのことにより、当然だと思っていたことの認識が変わってくることや、もしくは根拠としてその認識を深めることもあります。

 

『いつも・・・・』

『誰でも・・・・』

『普通は・・・・』

『常識では・・・・』

このような言葉の後ろに続く思考を一旦脇に置き、そうではない可能性はあるかな?と疑ってみてください。いつも、って今まで何回?誰でも、って何人?という具合に自問し、数字にしてみることで、自分の考えを客観的に検証できます。すると違う視点から事実を見ることができ、現実に沿ったバランス思考をつくりやすくなります。

 

〜今日の学び〜

思考の中の副詞や副詞的用法の言葉に着目。

それらを数字に置き換える。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

このご縁に感謝いたします。

 

認知行動療法メンタルトレーナー

いくえ

 

#2カウンセリング実践 心を整理する3つのキーワード

弊ブログを訪れてくださりありがとうございます。

 

面接練習の記録をいたします。

#2 Tさん 30代 女性 専門職

離婚された元ご主人についてのお悩みでした。

お子様は元ご主人と生活しています。お子様の予定確認などについてメールを送っても元ご主人からなかなか返信が来ず、ご自身の予定が立てられないことや、そのことから自分は見下されているように感じるとのことでした。

 

3つのコラムに従って、状況・気持ち・思考を整理していき、問題点を概念化すると

□元夫からメールの返信がないという出来事

□諦めの気持ちになり

□私はなめられていると考えた

と、なりました。

 

一つの出来事や人物に対して、私たちは一度にたくさんの考えや感情が浮かびます。

マイナスの思考に陥っている時は、鎖状に次から次へと負の感情が生まれ、その感情を裏付ける出来事が思い出されたり、それに伴ったネガティブな思考が湧いてきます。

そこで、『一番強い感情はなんだろう』『その感情を作る、もっとも確信できる思考はなんだろう』と立ち止まるのが、認知行動療法の入り口です。

もっとも強い感情、もっとも確信できる思考を捕まえると、自分の中に起きている問題をすっきり概念化することができます。それにより、取り組む点を見つけ出し、改善に向かって目標を持って動き出すことができます。

 

Tさんも、元ご主人に対してはこれまでの経過の中で様々な感情があることと思います。しかし、今回の面談の最後には、『怒っても仕方のないことだと思う。もめずに解決していきたいと思っている。』との言葉がありました。置かれている状況を整理して感情と思考を明らかにしたことにより、解決へ向けて気持ちがシフトしたとても前向きな言葉だと思います。

 

もしあなたが、つらい感情の渦の中にいるのでしたら、一番強い感情と思考を捕まえて

 

1〇〇という出来事に

2△△の気持ちになり

3××と考えた

 

という文章に当てはめてみてください。『出来事』・『気持ち』・『考え』の3つのワードを意識して心の中を分類していくと問題がシンプルになり、何を改善したいと思っているのかが見えてくるきっかけになることと思います。『どうしようもないことだと思っていたけれど、悩んでいるのはこの部分だけだったのか』と気づいたり、『途方もなく大きな問題だと思っていたけれど、ここさえ越えればほとんど解決できるんだ!』と思えることもあります。

心の概念化はやればやるほど上手になっていきます。だんだんと余計な考えや思いに捉われることが減っていき、最短ルートで問題解決することが期待できます。

ぜひ、試してみてください!

 

〜本日の学び〜

1〇〇という出来事に

2△△の気持ちになり

3××と考えた

の形で表現する

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

このご縁に感謝いたします。

 

認知行動療法メンタルトレーナー

いくえ

 

 

 

 

#1カウンセリング実践 3分でできるストレスマインドから抜け出す方法

弊ブログに訪れてくださり、ありがとうございます。

 

認知行動療法士として活動できるようになるため、面接の練習を開始しております。

実践での学びもブログに残していきたいと思います。

 

#1Tさん 40代 女性 会社員

お母様へのストレスに対するご相談でした。

最近ステップアップの転職をされお仕事への意欲が高まる中、家事やお子様の世話について近くに住むお母様から指摘されることがありストレスを感じるとのことでした。

 

とてもパワフルでエネルギーのある女性と感じました。仕事においてもご家庭においても、しっかりこなすために努力もされていますし、ご家族の理解も協力もあるという様子が伝わりました。それゆえにお母様の言葉に対し、悔しさを感じられたようです。

 

面談の中で、お母様のサポートに助けられている部分もある、お母様に自分から連絡をして良好な関係を作るようにしている、など前向きな言葉がありました。

認知行動療法においては、バランス思考を作り出すことが大切です。現実のネガティブな面にばかりとらわれず、違う立場から見ることや、すでにできていることに目を向ける作業を行っていきます。

Tさんのケースで例えると、

『お母さんには指摘もされるけれど、助かっているところもある。』

のように、ストレスになっていることとストレスに感じないことを一つの文章に繋げるだけでも、立派なバランス思考が出来上がります。

ポイントは、先にストレスの内容、後にストレスではない内容をもってくることです。ポジティブな思考で終えることでストレス部分を和げることができます。

小さなストレスを感じた時に、ゲーム感覚でこのような思考の一文を作ってみてはいかがでしょうか。

 

Tさんが今後もストレスない充実した毎日を送られますよう、引き続きお手伝いしていきたいと思います。

 

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 @ラ・メゾン・キオイ

 

〜本日の学び〜

『(ストレスの理由) だけど、(ストレスにならない理由)』の文章を作る。

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

このご縁に感謝いたします。

 

認知行動療法メンタルトレーナー

いくえ

 

わたしについて

弊ブログに訪れてくださりありがとうございます。

 

私がカウンセリングを受けた経験から感じたことは、

『自分のことを話すのは、結構大変!』

同じ自分のことを話すにしても、気の知れたお友達とおしゃべりするのとはやはり違います。

 

専門のカウンセラーや精神科医と分かってはいるものの、心のどこかで

『このエピソード、どう思われているかな』

『どこまで話していいのかな。変に思われないかな。』

という意識が働いて言葉を選びながら慎重になってしまったり。

また、出来事や感情を言語化することで、気づかなかった自分に気づいてしまったり。カウンセリングを受けに行くことで、かえって疲れてしまうこともありました。

 

多くのカウンセラーやメンタルトレーナーの中で、どんな人にコンタクトすればいいだろうと悩んでしまう方もいらっしゃると思います。できることなら自分を出せそうな人、信頼できそうな人を選んでコンタクトしたいですよね。

 

そこで、私についてプロフィールに書かせていただきました。

ご興味を持っていただけたら幸いです。

 

今日は満月です。しかも大きくて明るいスーパームーン

満月の光には嬉しいパワーがたくさんあると言われています。

新月には願い事をして、満月には結果の振り返りをし、感謝の心を持つと良いそうです。

 

きっとあなたの日常も、感謝を向けるものに囲まれているのではないでしょうか。

普段見過ごしている小さな幸せや、今日起きたちょっと嬉しいこと、心が温かくなった誰かの言葉を探してみてください。心の中が『ありがとう』で満たされることと思います。

感謝の気持ちは、認知行動療法におけるバランス良い快適な思考への近道です。さらに一歩進んで、その気持ちを大切な人に伝えることができたら、あなたにもあなたの周りにも幸せの波が広がっていきそうですね。

 

私も今夜は幸せな毎日を思い返し、じっくりと感謝の気持ちを味わいたいと思います。

 

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最後までお読みいただいたあなたへ

このご縁を心から感謝いたします。

 

 

 

 

認知行動療法メンタルトレーナー

いくえ