#2カウンセリング実践 心を整理する3つのキーワード
弊ブログを訪れてくださりありがとうございます。
面接練習の記録をいたします。
#2 Tさん 30代 女性 専門職
離婚された元ご主人についてのお悩みでした。
お子様は元ご主人と生活しています。お子様の予定確認などについてメールを送っても元ご主人からなかなか返信が来ず、ご自身の予定が立てられないことや、そのことから自分は見下されているように感じるとのことでした。
3つのコラムに従って、状況・気持ち・思考を整理していき、問題点を概念化すると
□元夫からメールの返信がないという出来事に
□諦めの気持ちになり
□私はなめられていると考えた。
と、なりました。
一つの出来事や人物に対して、私たちは一度にたくさんの考えや感情が浮かびます。
マイナスの思考に陥っている時は、鎖状に次から次へと負の感情が生まれ、その感情を裏付ける出来事が思い出されたり、それに伴ったネガティブな思考が湧いてきます。
そこで、『一番強い感情はなんだろう』『その感情を作る、もっとも確信できる思考はなんだろう』と立ち止まるのが、認知行動療法の入り口です。
もっとも強い感情、もっとも確信できる思考を捕まえると、自分の中に起きている問題をすっきり概念化することができます。それにより、取り組む点を見つけ出し、改善に向かって目標を持って動き出すことができます。
Tさんも、元ご主人に対してはこれまでの経過の中で様々な感情があることと思います。しかし、今回の面談の最後には、『怒っても仕方のないことだと思う。もめずに解決していきたいと思っている。』との言葉がありました。置かれている状況を整理して感情と思考を明らかにしたことにより、解決へ向けて気持ちがシフトしたとても前向きな言葉だと思います。
もしあなたが、つらい感情の渦の中にいるのでしたら、一番強い感情と思考を捕まえて
1〇〇という出来事に
2△△の気持ちになり
3××と考えた
という文章に当てはめてみてください。『出来事』・『気持ち』・『考え』の3つのワードを意識して心の中を分類していくと問題がシンプルになり、何を改善したいと思っているのかが見えてくるきっかけになることと思います。『どうしようもないことだと思っていたけれど、悩んでいるのはこの部分だけだったのか』と気づいたり、『途方もなく大きな問題だと思っていたけれど、ここさえ越えればほとんど解決できるんだ!』と思えることもあります。
心の概念化はやればやるほど上手になっていきます。だんだんと余計な考えや思いに捉われることが減っていき、最短ルートで問題解決することが期待できます。
ぜひ、試してみてください!
〜本日の学び〜
1〇〇という出来事に
2△△の気持ちになり
3××と考えた
の形で表現する
最後までお読みいただきありがとうございました。
このご縁に感謝いたします。
認知行動療法メンタルトレーナー
いくえ