こころステップダイアリー

認知行動療法・ヒプノセラピーでこころのお手入れを♪

優しさを持って伝える・前世療法ヒプノセラピー実践

弊ブログに訪れてくださりありがとうございます。

ヒプノセラピー・前世療法の実践記録です。

 

クライアントのTさんは、現状は安定しており変える必要も感じていない、でも今の生活は本当に自分にとって楽しいのだろうかという思いがありました。

前世療法で『今世での生き方』を知り、一歩を踏み出す力が欲しいとのことでした。

 

前世では、日本に住むゆきなりという名前の男性でした。(Tさんは女性です。)おばあさんと二人で暮らしており、弟は親戚の家に身を寄せ、お父さんとお母さんは田舎に帰っていました。つまり、弟・両親とは別々の暮らしをしています。

とはいえ、おばあさんはゆきなりさんをいつも応援してくれておばあさんがいてくれることに安心感を持っていました。

ゆきなりさんは、法律についての資格を取り、土地に関わる書類を作る大切な仕事をしていました。事務所では一番年長で、部下からも慕われる優しい上司です。

結婚はしなかったようですが、日々仕事に真面目に取り組み実績をあげ、友達や同僚に囲まれた生活でした。

 

とても穏やかで堅実な人生が進んでいきましたが、気になるのは家族がバラバラになった理由。その理由を知るための場面に戻りました。

家族が離れる前は、瓦屋根の2階建ての立派な家に住んでいました。家族みんなで笑顔で楽しく暮らしていた日々だったのですが、瓦屋根の家を出なくてはいけないことになったそうです。お父さんとお母さんからそのことを知らされ、ゆきなりさんはとても暗く嫌な気持ちになりました。理由を知るためにその場面に行ったのですが、とうとう両親に本当の理由を聞くことはできませんでした。瓦屋根の家への想いを残したまま、おばあちゃんの家にいきました。

 

前世の最後、死の場面で、ゆきなりさんは『お父さん、お母さんに会いにいきたかった。きっと両親は悔しい思いをしたのだろう。真実を知っておけばよかった。』と、後悔する気持ちになりました。そして、世の中をよくするための勉強をしておけばこうならなかったかもしれない、との思いもありました。

 

そのことから、前世でできなかった、『真相を突き止める勇気』や『本当の気持ちを出すこと』を今世の課題として気づきました。そして、今世での我慢を手放し、後悔のない素敵な人生を歩んでいこうと感じることができました。

前世の中で悔しさや後悔を強く感じる場面がありそれは少し寂しいことでした。しかし、それを痛感したことで今世の人生は前向きに勇気を持って進む気持ちになれました。

 

潜在意識は、どんな形で自分に気づきを与えてくれるかわかりません。問いに対して直球の返答が来ることもあれば、今回のように逆説的に伝えることもあります。また、分からないままという形で『この答えを日々探すことで得られるものがあるよ』という伝え方もあります。しかし、どのメッセージも、どの形も、その時の自分にとって向き合うべき、考えるべき課題が含まれています。そして絶対に自分を傷つけず、優しさを持って伝えてくれるのです。その優しさの部分が、私が感じる催眠療法の魅力の一つです。

 

優しさを持って気づきを促し、それが相手の成長につながる。

誰にでも、そんな関わりができたらいいですね。

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提供者:Francesco Ungaro

 

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

このご縁に感謝いたします。

 

認知行動療法ヒプノセラピーメンタルトレーナー

いくえ